IRRC 株式会社アイリックコーポレーション

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アイリックの軌跡 2000年~2004年

IQシステム開発 IQシステム開発

CHAPTER_#02 CHAPTER_#02

アイリック独自のシステム
『保険IQシステム』開発秘話

兄弟の会話から生まれた『保険IQシステム』

Q.いつ頃に勝本社長から『保険IQシステム』開発のお話があったのですか?

子会社を設立する前に、「今の会社を辞めてシステムの会社を創ろうかと思う」と社長に話をしたときに、社長から、「今使っているシステムを全国のフランチャイズ店で使いたいから手伝ってほしい」という話をされたんです。
システムの会社を設立する際には半分出資してもらって、1人でシステム開発をスタートさせました。
確か、最初に話をしたのは帰省先から戻る飛行機の中だったかな。
当時、社長が構想していた「複数の保険会社の商品情報を1つのシステムに集約して比較・選択・申し込みまでできるような仕組み」は、まだ世の中にまったく存在していない状況で、参考になるものはありませんでした。
日本で初めて作る、というところにシビレました。(笑)

Q.システム開発にはどれくらいの期間がかかったのですか?

1年半くらいはかかったと思います。
本社に間借りした自室で1人コツコツと地道に開発を進めていました。

クリエイティブな仕事は面白い

Q.元々、保険については詳しかったのですか?

以前、大手保険会社の事務センターに出向で行ったことがあったのですが、その時は何も保険のことはわからなかったですね。アイリックから依頼された仕事をするようになってから、保険の仕組みというのをなんとなくわかってきたと思います。なので、はじめは大変で、一日ずーっとシステムのことばかり考えていましたね。

Q.それはやはり弟に頼まれたからには・・・という想いからですか?

いやいや、仕事はやっぱり自分で考えて作りあげていく方が面白いですから。
あと、当時は若かったからバイタリティがあったんでしょうね。

Q.初期の『保険IQシステム』の開発担当はお1人だったんですよね?

そう、開発の初期は全部一人でやっていて、その後にシステムの部署ができて、3名の社員が入社してきました。今は自分も含めて8名にまで増えました。
最初の頃は、システムが止まっては電話が掛かってきて・・・バグやデータの間違いなども結構あって一人で対応していたのでてんてこ舞いでした。そのうち入社してきた社員たちに手伝ってもらえるようになり、どんどん機能が充実していきましたね。

Q.開発初期に苦労されたことは何ですか?

初期の頃は社内から要望は特になかったけど、保険の仕組みがわからなかったから、営業社員に保険のことをいろいろと教わりましたね。
保険の種類というのは過去含めると非常に多く、ゼロスクラッチで作るから、どう作るのかがわからなくて・・・。
1人でいろいろと考えることは嫌いじゃないけど、この時ばかりは考えすぎて気持ち悪くなってしまいましたね(笑)。
そもそも社内で保険証券分析シートや処方箋といったアウトプットはエクセルであったので、形をつくるのはそんなに難しいことではなかったのですが、データを入力するためのインプットが無くて・・・。どういうデータの構造にするのが一番良いか相当悩みました。
保険種類によって必要な項目が異なるし、データのモデリングをするところが一番難しかった。

Q.システム開発の面白さとはどんなところなのですか?

多くの人はパソコンのシステムというと「入力したらすぐにパッと出てくる」と思っている。そういう要望を引き出し整理・具体化してどういった仕組みを作ったら良いかと考えるのはとてもクリエイティブで楽しかったです。

Q.今後取り組まれるシステムを教えて下さい。

当初は乗合保険代理店が使うことを想定していましたが、銀行や企業代理店にもユーザーは広がって行っています。分析機能やライフプラン機能の充実は急務になっています。
またお客様の契約を一元管理するアプリや、AIを活用して分析~比較~アドバイス~加入までを一気通貫で出来るようなところまでを、そう遠くない将来に完成を目指しています。